現在開発中の主要プロダクト
抗生物質
WAP-8294A2
1994年、静岡県下田市の土壌由来細菌(ライソバクターWAP-8294株)の培養液中から発見された抗MRSA抗生物質。新規構造・新規作用メカニズムを持つ新しいクラス(デプシペプタイド系)の抗生物質である。院内感染の最も主要な原因菌であるMRSA(メチシリン耐性黄色ブドウ球菌)の感染症治療薬として開発中であり、本抗生物質はMRSAに対する抗菌力が非常に強く、かつ速効性があるため本菌感染症の特効薬として期待される。開発対象となる適応症は黄色ブドウ球菌・表皮ブドウ球菌(メチシリン耐性を含む)による複雑性皮膚・軟部組織感染症、敗血症、心内膜炎、肺炎などが挙げられる。2004年に米国で注射用抗菌剤としてINDを申請した後、2005-2006年にかけて実用性の高い新製剤を開発し、当製剤の特許を2006年6月に出願した。
ARB-CF0223
嚢胞性線維症に伴う気道感染症の治療薬であり、抗生物質トブラマイシンに薬物送達システム(ドラッグデリバリーシステム)の技術を応用した吸入用製剤。嚢胞性線維症(Cystic Fibrosis : CF)は常染色体劣性遺伝 性疾患であり、欧米白人種では出生児2,500人に1人と高頻度にみられる。東洋人の発症は稀であり、日本の患者数は20〜30人とされる。本疾患は、CFTR遺伝子の変異による上皮細胞の塩素イオンチャンネル機能欠損が原因であり、全身の外分泌腺(肺、膵臓、消化管、汗腺など)に機能異常をきたす。肺や気道では粘液の過剰分泌による気道閉塞〜難治性緑膿菌感染症、気管支炎などの肺病変を起こし、肺機能の低下を招く。ARB−CF0223は、嚢胞性線維症患者に好発する気道緑膿菌感染症治療のためのオーファンドラッグ(希少疾病用医薬品)として開発され、2006年P1終了後、2007年12月に日本及び韓国を除く全世界の独占的開発・製造・販売権を、スイスのAxentis社(正式名:Axentis Pharma AG)に対して許諾する契約を締結した。
